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フジテレビの記者会見に広告主は「説明不十分」、CM再開見通せず…春商戦控え減収必至

読売新聞 / 2025年1月28日 7時45分

 フジテレビは27日、改めて記者会見を開いたが「歯切れが悪い回答が多く、説明が不十分だと感じた」(広告主)などと評価は低く、スポンサー企業が差し止めたCMの再開につながるかどうかは不透明だ。

 フジは広告主に「このような状況で料金をいただくことはできない」として、1月に公益社団法人「ACジャパン」の広告に差し替えた分については料金を請求しない意向を伝えている。2月以降については、CM枠を維持するか、キャンセルするかを選択できるとしている。

 だが、2月以降のCM枠を確保していたNTTドコモは既に中止を決めている。会見を見た、あるメーカーの担当者は「2~3月のCMは見合わせる。(第三者委員会の)調査結果で納得できる回答が出るまで出稿しない」と明言した。

 1社提供の音楽番組「ミュージックフェア」のCMを差し止めた塩野義製薬は、「一連の報道が事実であれば到底容認できない。フジから事実の解明と説明がなされるべきだ」とのコメントを発表した。

 テレビ業界は、就職や進学、入学に合わせて企業が広告を大量に出す「春商戦」を迎えるが、フジの清水賢治新社長は会見で「4月のCMセールスに向けた交渉は事実上、止まっている」と明かした。こうした苦境の打開は難しい状況だ。

 フジの2024年9月中間決算の地上波テレビのCM収入(放送収入)は712億円で、単純計算すると1か月あたり118億円となる。CMの差し止めが本格化した今年1月半ば以降だけで数十億円規模の減収になるとみられる。今期の業績への影響について、清水氏は「精査中だ」と述べるにとどめた。

 松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリストは会見を受け、「社長の退任で、すぐに広告出稿が回復するとは考えられない」との見方を示した。格付け会社「格付投資情報センター」は24日、「広告主の疑問や懸念を払しょくできなければ広告出稿が戻らず、放送収入に大きな影響が出る」と指摘した。

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