道路陥没で落下したトラック、運転席近くに土砂流れ込み近づけず…夜通しで運転手救出続く
読売新聞 / 2025年1月29日 1時14分
埼玉県八潮市二丁目の県道で28日午前9時50分頃、交差点の中央付近が直径約10メートル、深さ約10メートルにわたって陥没し、男性1人が乗ったトラックが落下した。警察や消防が大型クレーンなどを使い、車内に取り残された男性の救出作業を続けているが、29日午前0時半現在難航している。
県警草加署や消防によると、男性は事故後、数時間は呼びかけに応じたが、運転席付近に土砂が流れ込み、トラックが沈み込んだという。穴の側面がもろく、クレーンで救出にあたった男性隊員2人が崩れてきた土砂で軽傷を負った。
28日午後8時半頃にクレーンでトラックを引き揚げる作業を進めたが、ワイヤが切れ、午後9時50分頃に再開された。
現場はつくばエクスプレス八潮駅から約1・5キロ北の飲食店などが並ぶ地域。
120万人に「洗濯・風呂控えて」
県によると、何らかの理由で破損した下水道管に土砂が流れ込み、地中に空洞が生じ、陥没したとみられる。その影響で、下水道管がふさがっている可能性が高く、使い続けると下水が噴き出す恐れがあるとして、県はさいたま市の一部など9市3町の約120万人に、洗濯や風呂の使用を控えるよう呼びかけた。
また、NTT東日本によると、地中の通信ケーブルが断線し、現場周辺で電話やインターネットが利用できなくなった。29日午前0時半時点で復旧の見通しは立っていない。
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