ＴｉｋＴｏｋ、マイクロソフトと米国事業で合弁協議…トランプ大統領「私は入札合戦が好きだ」

ＴｉｋＴｏｋのロゴ

　【ワシントン＝田中宏幸】米国のトランプ大統領は２７日、中国発の動画共有アプリ「ＴｉｋＴｏｋ（ティックトック）」の米国事業の合弁先を巡り、米ＩＴ大手マイクロソフト（ＭＳ）がティックトック側と協議を行っていることを明らかにした。大統領専用機内で記者団に語った。

　トランプ氏は、ＭＳがティックトックの買収に関して協議しているかと記者団に問われ、「答えはイエスだろう。ティックトックには多くの関心が寄せられている」と応じた。「私は入札合戦が好きだ。最良の取引ができるからだ」とも述べ、合弁先は入札で決定する可能性を示唆した。

　ティックトックを巡っては、今月１９日に米国内での利用禁止につながる新法が施行された。運営会社の中国バイトダンスがティックトックの米国事業を売却しない場合、米国でアプリの配信や更新ができなくなるが、トランプ氏は法律の適用を７５日間猶予する大統領令に署名した。トランプ氏は、米国企業や投資家が米国事業の５０％の所有権を保有すれば、米国内でのサービスの継続を認める考えを示している。