三菱自動車、ホンダ・日産に「頼るべきところは頼る」…自動運転などで協業深める方針

ホンダと日産自動車との記者会見に臨んだ三菱自動車の加藤隆雄社長（昨年１２月２３日）

　三菱自動車の加藤隆雄社長は２８日、札幌市内で記者団の取材に応じ、ホンダと日産自動車の経営統合協議について「自動運転技術やＳＤＶ（ソフトウェアの更新で機能向上ができる次世代車）では、（三菱自は）知見はそこまで持っていない。頼るべきところは頼る」と述べた。両社との協業関係を深めていく考えを改めて示したものだ。

　三菱自は当面、経営統合への参画を見送る方向で調整している。米国を主戦場とするホンダ、日産と異なり、三菱自は東南アジアに注力している。

　加藤氏は独自色を出した経営の重要性を強調し「万人受けしなくても良い。他社と差別化して勝負するのが我々の戦略だ」と説明。プラグインハイブリッド車（ＰＨＶ）などに強みを持つ電動化分野についても「自社のノウハウで強くなっていきたい」と独自路線を強調した。