朝日放送の清水厚志取締役が辞任…交際費１１６万円を不正申請

朝日放送

　朝日放送テレビ（大阪市）は２８日、交際費を不適切に使用したとして、清水厚志取締役（６３）が辞任すると発表した。辞任は３１日付。

　同局によると、清水取締役は、社外の関係者が会食に参加したと偽って、２０２４年度に計３９件の交際費約１１６万円分を不正に申請したという。実際には、いずれも同局や関連会社の社員のみの食事会だった。昨年１１月に局内からの指摘で明らかになった。同局は、２４年度より前にも同様の不正がなかったか調査している。清水取締役は不正を認め、全額を弁済する意思を示しているという。

　同局は「高い倫理観をもって業務を遂行すべきメディア企業において、その先頭に立つべき取締役としてあるまじき行為」とし、「改めて襟を正すとともに、社内体制を再点検し、不正防止に努める」とコメントしている。

　清水取締役は１９８５年に入社。総合編成局長などを歴任し、２０１９年から取締役を務めている。