長野駅前３人死傷、殺人未遂で逮捕の容疑者宅から焼けた手袋を押収…証拠隠滅を図ったか

長野中央署に連行される矢口容疑者（１月２６日、長野市で）

　長野市のＪＲ長野駅前で男女３人が刃物で刺されて死傷した事件で、殺人未遂容疑で逮捕された同市西尾張部、無職矢口雄資（ゆうすけ）容疑者（４６）宅から、焼けた手袋を長野県警が押収していたことが２８日、捜査関係者への取材でわかった。防犯カメラの映像では、現場から逃走する際、矢口容疑者は手袋を着けていたとみられ、県警は証拠隠滅を図った可能性もあるとみて調べる。映像の着衣と似た上着やズボンも押収している。

　同級生らによると、矢口容疑者は長野市で生まれて３人兄弟の末っ子。高校時代は生徒会長候補になるなど人気者で、同級生の男性は「彼を嫌いな人はいなかったのに」と驚いている。

　事件は２２日午後８時頃に発生。丸山浩由さん（４９）が死亡し、会社員男性（３７）が背中に全治２か月の重傷、会社員女性（４６）も軽傷を負った。