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大分・佐伯の「海鮮丼」は、花びら状に盛りつけられた海の幸…肉厚でプリプリ食感も楽しいです

読売新聞 / 2025年1月31日 9時42分

 「佐伯の殿様 浦でもつ」――。

 大分県南東部の佐伯市が豊かな漁場に恵まれ、江戸時代の小藩・佐伯藩の財政を潤していたことを評した地元の言い伝えだ。そんな海の幸が詰まった海鮮丼を堪能しようと、転勤前に同市上浦地区を訪ねた。

 九州最東端にあるJR(あざ)()()駅を降り、海沿いの国道217号を2キロほど歩くと、具だくさんの海鮮丼が人気だという温浴施設「塩湯」にたどり着いた。平日にもかかわらず行列ができており、期待は高まる。約10分待って店内に通されると、早速「海鮮丼」(1430円)を注文した。

注文は多い時で1日100食以上

 ブリやアジ、カマスなど十数種類の魚介類を花びら状に配した盛りつけは美しく、甘口のしょうゆをかけて口に運ぶと、肉厚でプリプリした食感が楽しい。「ネタは新鮮、ボリュームもあって安い。海鮮丼しか頼んだことがない」という常連客(51)(臼杵市)の言葉にうなずいた。多い時で1日100食以上の注文があるという。

 店内のいけすには、魚たちが泳いでいた。「夫が定置網漁で取ってくる旬の魚や貝を出しているんですよ」。社長の坂本恵美(えみ)さん(54)が教えてくれた。

こちらもオススメ…塩ソフト

 腹ごしらえができたところで、店自慢の露天風呂へ。透明度が高い佐伯湾の海水を濾過(ろか)した湯は、肌触りが柔らかく、湯上がりもべたつかない。ほてった体を冷まそうと選んだ塩ソフト(350円)は、ほんのり塩味で甘さと調和していた。

 開店して25年ほど。2006年に火災で全焼したが、客や住民らの励ましを受けて再建した。「赤ウニが取れる夏に必ず来るお客さんもいる。再会が楽しみだからやめられない」と坂本さん。夫の(まさ)(はる)さん(55)、看板犬のペコちゃん(雌、4歳)とともに見送られ、店を後にした。大分勤務1年半の中でも記憶に残る一日となった。

 ※税込み。記事中の値段などは紙面掲載時のものです。

 国内外の総支局長が、日頃通っている店のおすすめメニューなど、地域の自慢の味を紹介します。

天然海水風呂 塩湯

 大分県佐伯市上浦浅海井浦2920の3

 午前11時~午後8時半

 (風呂は午前10時~午後10時)

 水曜定休

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