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ボーイング最終赤字1・8兆円…ストや事故による生産減で過去2番目の大きさ

読売新聞 / 2025年1月29日 12時38分

ボーイングのロゴ=ロイター

 【ニューヨーク=小林泰裕】米航空機大手ボーイングが28日発表した2024年12月期決算は、最終利益が118億2900万ドル(約1・8兆円)の赤字で6年連続の最終赤字となった。赤字額は前期(約22億ドル)の5倍に増え、欧米メディアによると、コロナ禍だった20年12月期(約119億ドル)に次ぐ過去2番目の大きさだった。ストライキや事故による生産停止や受注減が響いた。

 売上高は14%減の665億1700万ドル(約10・4兆円)だった。航空機の納入機体数が34%減の348機に落ち込み、航空機部門の営業利益は約80億ドルの赤字となった。防衛・宇宙部門も約54億ドルの営業赤字だった。

 労働組合が24年9~11月、賃上げを求めて16年ぶりのストに踏み切り、航空機生産の大半が停止した。24年1月には「737MAX―9」の機体の一部が飛行中に吹き飛ぶ事故が起き、減産を強いられた。

 ボーイングは、18年と19年に発生した主力機「737MAX―8」の墜落事故に、コロナ禍による受注減も重なって経営が悪化している。再建に向け、全従業員の1割にあたる約1万7000人を削減する方針だ。

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