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小中高生の自殺は過去最多の527人、人間関係に悩む子ども増える…全体は前年比1569人減

読売新聞 / 2025年1月29日 11時40分

厚生労働省

 厚生労働省と警察庁は29日、2024年に自殺した全国の小中高生が前年より14人多い527人(暫定値)に上り、過去最多だったと発表した。コロナ禍以降、高止まりしている。全体の自殺者数は前年比1569人減の2万268人で、1978年の統計開始以降、2番目に少なかった。

 小中高生の自殺者は11年以降、300人台だった。だが、コロナ禍が始まった20年に499人に急増してからは、500人前後で推移しており、深刻な状況が続いている。24年の527人の内訳は小学生15人、中学生163人、高校生349人となっている。

 子どもの相談に応じているNPO法人「チャイルドライン支援センター」(東京)の向井晶子事務局長(57)は「コロナ禍の影響もあって社会に閉塞へいそく感が漂う中、生きづらさを感じたり、人間関係に悩んだりする子どもが増えている。周りの大人が変化を敏感に感じ取り、支える必要がある」と話す。

 自殺者全体では、男性が約7割を占める1万3763人で、3年ぶりに減った。女性は6505人と2年連続で減少した。50歳代が3786人(18・7%)と最も多く、次いで40歳代の3205人(15・8%)。女性は20歳未満の若年層だけが前年から増加に転じ、51人増の430人だった。

 原因・動機別(重複含む)で見ると、「健康問題」が1万1986件で最多となった。「経済・生活問題」「家庭問題」が続き、「SNS・インターネット上のトラブル」は、前年より16件多い42件だった。

 厚労省は相談窓口として「こころの健康相談統一ダイヤル」(0570・064・556)を設けている。

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