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ダウン症でも相撲を頑張る「日本の弟」が力に…横綱昇進の豊昇龍

読売新聞 / 2025年1月29日 20時44分

初場所の優勝パレードで、久保田輝哉さん(中央)と並んで万歳する豊昇龍関(右)(26日、両国国技館で)=大金史典撮影

 大相撲の第74代横綱への昇進が29日に決まった豊昇龍関(25)(本名スガラグチャー・ビャンバスレン、立浪部屋)。モンゴル出身では6人目の横綱となった。東京都台東区の立浪部屋で行われた横綱昇進の伝達式を終え、後援者らと乾杯して笑顔を見せる豊昇龍関のそばに、「日本の弟」として親しく接する千葉県柏市の久保田輝哉てるちかさん(17)の姿もあった。

 出会いは約5年前。ダウン症の輝哉さんが通う柏相撲少年団の代表が豊昇龍関の高校時代の恩師で、豊昇龍関が稽古をつけに訪れたことがきっかけだ。「ダウン症がありながら、相撲で頑張るのはすごいこと」と、一緒に食事などを重ね、「ビャン」「てっちゃん」と呼び合う仲になった。

 2023年名古屋場所で初優勝を遂げた時、豊昇龍関は優勝パレードのオープンカーに輝哉さんを乗せるつもりでいた。ところが、思いを知らなかった輝哉さんは帰ってしまい、豊昇龍関は「次に優勝したら乗せる」と約束していた。

 輝哉さんは昨年九州場所、勝てば優勝という大関琴桜関との千秋楽相星決戦にも駆けつけたが、惜しくも黒星。豊昇龍関は「今度こそ絶対に」と誓っていた。

 初場所千秋楽の今月26日。劇的な逆転で賜杯を抱いた後の優勝パレードのオープンカーで、沿道のファンに手を振る豊昇龍関の隣には、輝哉さんが座っていた。「うれしかった」と笑顔で振り返る輝哉さんに、「やっと果たせたな」と豊昇龍関。母親の久保田るりさん(56)は「貴重な経験をさせてもらった。やんちゃだったビャンが立派になったな」と新横綱に上り詰めた豊昇龍関をたたえた。

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