就位式で藤井聡太竜王「経験生かし、実力を高める」…「盤上の向日葵」の俳優・坂口健太郎さん登場

竜王就位式で支援者から贈られた羽織を手にする藤井聡太竜王（２９日、東京都渋谷区で）＝若杉和希撮影

　将棋の第３７期竜王戦七番勝負（読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス）を４勝２敗で制し、タイトル４連覇を果たした藤井聡太竜王（２２）の就位式が２９日、東京都渋谷区のセルリアンタワー東急ホテルで行われた。

　日本将棋連盟の羽生善治会長から竜王推挙状、村岡彰敏・読売新聞東京本社代表取締役社長から竜王杯と賞金４４００万円の目録が贈られた。

　激闘となった七番勝負について、羽生会長は「１局目から最先端の現代将棋となり、見応えのある対局が続いた」と振り返った。藤井竜王は「来期は永世竜王を目指すシリーズ。今期の経験を生かし、実力を高めていきたい」と意気込んだ。

　式典には、関係者や将棋ファンら約３５０人が集まり、１０月公開予定の映画「盤上の向日葵（ひまわり）」で主人公の将棋棋士を演じた俳優の坂口健太郎さん（３３）が登場し、花束を手渡した。また、クラウドファンディングで制作された記念の羽織に藤井竜王が袖を通すと、大きな歓声がわいた。