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地震が来たら「ウサギのように小さく」…子どもの命守る「どうぶつポーズ」、阪神経験した絵本作家が出版

読売新聞 / 2025年1月30日 15時50分

原画を前に絵本をPRする金澤さん(神戸市兵庫区で)

 神戸市須磨区の絵本作家・金澤麻由子さん(43)が、地震の際に身を守る姿勢を紹介する絵本「どうぶつポーズであそボウサイ」を「KADOKAWA」から出版した。ウサギやハリネズミ、ネコなどのまねをして遊びながら学べるよう工夫したといい、金澤さんは「いざという時に命を守るのに役立ててほしい」と願っている。(森知恵子)

 ウサギのように小さくしゃがみ、隠れられる机などを探す。隠れるところがなかったら、小さく丸まって両手で首を守るハリネズミ――など6種類の「どうぶつポーズ」を掲載している。文字は出来るだけ減らし、直感的に理解してもらえるよう、「キョロキョロ」「タタタッ」「ぎゅー」など子どもにも分かりやすい表現を多くした。

 A4変形判、28ページで1430円(税込み)。防災士の監修を受けて内容を考え、字の読めない2、3歳児から楽しめるよう工夫した。

 金澤さんが防災をテーマにした絵本を出版するのは4冊目。自身の作品も含め、防災絵本は伝えたいという思いのあまり文字や情報量が多いように感じていた。「子どもは、楽しくないと自分から手を伸ばさない。楽しく繰り返すことで、命を守るとっさの行動を頭と体に刷り込んでもらえるようにした」と語る。

 金澤さんは、神戸市西区に住んでいた中学1年生の時に阪神大震災に遭った。激しい揺れで目が覚めると、家具が倒れ、水道が使えなくなるなど不自由な生活を余儀なくされた。亡くなった親戚もおり、地震の被害を減らすのに役立ちたいという思いがある。

 東日本大震災の教訓を盛り込んだ絵本を昨年、出版した。準備のため東北の被災地を巡り、津波の被害を伝承する石碑が心に残ったという。「私の本が石碑のように知識を伝えるのに役立てばうれしい」と話す。

 神戸市中央区の「こども本の森神戸」(078・325・1125)で2月11日まで原画展を開催中。同17~25日には大阪市中央区の「MANIFESTO GALLERY」(06・6943・5892)でも開かれる。

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