保険証を偽造、メンズエステ店を「居住用」と偽り賃貸契約容疑…「アリバイ会社」の男ら逮捕

警視庁

　偽造した健康保険証などを使ってマンションの賃貸借契約を結んだとして、警視庁は２９日、福岡市早良区、無職（３３）ら男３人を詐欺容疑で逮捕したと発表した。３人が２０２３年９月以降、インターネット上で「アリバイ会社」をうたい、風俗店関係者などから身分証の偽造を請け負っていたとみている。

　発表によると、３人は仲間と共謀して昨年３月、東京都中央区のマンション一室について、メンズエステ店として使う目的を隠して「居住用」と偽った上、管理会社に女性従業員の偽造保険証を提示して賃貸借契約を結んだ疑い。逮捕は今月２７日。いずれも容疑を認めている。

　男らは保険証を偽造した報酬として、メンズエステ店側から２万２０００円を受け取っていたという。アリバイ会社のホームページ上に「入居審査が不安な方へ」「希望の部屋に住めます」などと記載し、顧客を募集していた。

　事件を巡っては、メンズエステ店経営者の男らが昨年９月に詐欺容疑などで摘発され、その後に有罪判決を受けていた。