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ケーブル盗でリフト動かず、スノーチューブをスキー場の目玉に…600m高速滑走しスリル満点

読売新聞 / 2025年1月31日 7時50分

スリルと爽快感が楽しめるスノーチューブ(18日、群馬県嬬恋村干俣の万座温泉スキー場で)=桜木優樹撮影

 昨年9月に銅線ケーブルの盗難被害に遭った群馬県嬬恋村干俣の「万座温泉スキー場」が、スノーチューブ(浮輪型ソリ)で約600メートルを滑走するコースを新設した。盗難により送電することができないリフトがあり、営業面積が大幅に縮小したが、他のスキー場では体験できない企画で客を取り戻すことを目指す。

 スノーチューブは一般的に、子ども向けの100~200メートルのコースが多いが、17日に開設した同スキー場は3倍の長さを誇る。連続するカーブを時にくるくる回りながら高速で滑ることで、スキーやスノーボードとは違った爽快感が楽しめる。家族と訪れ、18日に体験した川崎市の小学6年生(12)は「途中から加速してスリルがあった。面白かった」と喜んでいた。

 スキー場を運営する「西武・プリンスホテルズワールドワイド」によると、盗難の影響で今季は5基あるリフトの1基しか稼働させられず、年末年始の来場者は前年度の半分にとどまったという。スノーチューブは「ピンチをチャンスに変えよう」と企画したといい、同社万座地区広報担当の佐藤淳子さんは「スキーをしない人も上質なパウダースノーを体感してほしい」と話している。利用料金は1回税込み1500円。

 スキー場の営業縮小は周囲の宿泊施設にも大きな影響を及ぼし、冬季営業を停止したホテルも出た。県によると、年末年始の宿泊者数は草津や伊香保などの温泉地が増加した一方、万座温泉は前年度の88%にとどまった。

 こうした中、嬬恋村は昨年12月、ふるさと納税を活用した「ガバメントクラウドファンディング」(GCF)で寄付金の募集を始めた。万座地区での観光イベント開催やスキー場でスキー以外の体験型アクティビティーの拡充などに活用し、寄付額に応じて村内の宿泊施設などで使える「感謝券」を返礼品として贈る。

 今月29日時点で目標額の100万円の約2倍の206万円が集まっており、村未来創造課は「万座地区の持続可能な経済の活性化に努めたい」としている。GCFは2月28日まで、大手仲介サイト「ふるさとチョイス」で受け付けている。

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