トヨタ世界販売１０８２万台で５年連続世界一…中国で６・９％減、米欧ではハイブリット快走

　トヨタ自動車が３０日発表した２０２４年の世界販売台数（ダイハツ工業、日野自動車含む）は、前年比３・７％減の１０８２万台となった。独フォルクスワーゲン（ＶＷ）グループの９０２万台を上回り、５年連続で世界一となった。量産に必要な認証「型式指定」を巡る不正や中国での競争激化で、過去最高を記録した２３年（１１２３万台）からは減少したものの、過去２番目の高水準となった。

　世界販売２位のＶＷグループは前年比２・３％減の９０２万台、３位の韓国ヒョンデ（現代自動車）グループは１・０％減の７２３万台だった。

　トヨタ単体（レクサス含む）の世界販売は、１・４％減の１０１５万台。地域別では、認証不正で一部車種の生産を停止した日本が１３・８％減、ＢＹＤなど現地勢との競争が激化した中国が６・９％減だった。北米はセダン「カムリ」などが好調で４・３％増、欧州も３・６％増で、需要が拡大するハイブリッド車（ＨＶ）を中心に伸ばした。

　モーター駆動で走る「電動車」の世界販売は２３・２％増の４５３万台で、そのうちＨＶが２１・１％増の４１４万台と９割以上を占めた。電気自動車（ＥＶ）は３４・５％増の１３万台だった。