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八潮市の道路陥没、インターネットも障害…救助活動と復旧は長期化の恐れ

読売新聞 / 2025年1月30日 11時44分

トラックが転落した陥没現場(中央)では、新たな陥没が発生した(30日午前8時4分、埼玉県八潮市で、読売ヘリから)=早坂洋祐撮影

 埼玉県八潮市で発生した県道陥没事故の現場では、30日未明に新たな陥没が発生し、周辺に大きな衝撃音が響き渡った。現場での作業は中断され、救助活動と復旧は長期化の恐れが出ている。避難する近隣住民は疲労感をにじませている。

 草加八潮消防局によると、新たな陥没は、穴に落下したトラックの男性運転手を救出するため、重機で中の土をすくう作業中に発生。現場ではドーンという音とともに、「巻き込まれるぞ」などと叫ぶ声が上がり、間もなく、穴の周辺で待機していたはしご車が退避する様子が見られた。

 夜が明けた午前7時過ぎには地表近くにドローンを飛ばし、穴の内部の調査を実施。同局によると、内部はトラックが埋まった土砂の上に、崩れた路面が折り重なった状態になっているという。穴の中には道路標識や信号機、電柱などがのみ込まれていた。

 県は29日午後11時20分頃から、下水道の上流部にあたる同県春日部市内のポンプ場で、新方にいがた川に下水の緊急放流を始めた。ポンプ場に隣接する水路に、消毒用の塩素タブレットを付けたホースを垂らし、消毒しながら放流している。

 29日夕から避難所が開設された八潮市立八潮中学校には、30日午前7時現在で20人の近隣住民が避難している。男性(83)は「昨日は体育館で寝たが、落ち着かず疲れた。いつ戻れるのか心配。市から定期的に現状を知らせてほしい」とこぼした。

 陥没現場には光回線ケーブルもあり、八潮市内の一部で通信状態が不安定となっている。現場近くで自動車整備工場を営む男性(57)は「インターネットが使えない。仕事で顧客と保険会社の手続きを仲介しているが、オンライン手続きができず、手書きの申込用紙を郵送することも考えている」と話した。

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