マイクロソフト売上高、四半期で過去最高…クラウド成長鈍化懸念で株価は時間外で急落

マイクロソフト＝ロイター

　米ＩＴ大手マイクロソフト（ＭＳ）が２９日発表した２０２４年１０～１２月期決算は、売上高が前年同期比１２％増の６９６億３２００万ドル（約１０・８兆円）、最終利益が１０％増の２４１億８００万ドル（約３・７兆円）だった。売上高は四半期で過去最高となった。

　増収増益は８四半期連続。「アジュール」などクラウド事業の売上高が１９％増の約２５５億ドル、「エクセル」など業務用ソフトウェア関連部門の売上高は１４％増の約２９４億だった。

　クラウド事業の売上高は堅調だが、徐々に成長が鈍化しているとの見方が市場で広がり、ＭＳ株は２９日の時間外取引で一時６％下落した。

　サティア・ナデラ最高経営責任者（ＣＥＯ）は「お客様がＡＩを使って将来のチャンスをつかめるようさらに取り組みを強化する」との声明を出した。（ニューヨーク支局　小林泰裕）