インスタグラムのメタ、売上高・最終益とも四半期で過去最高…利用者増で広告収入２１％増

メタのロゴ＝ロイター

　米メタ（旧フェイスブック）が２９日発表した２０２４年１０～１２月期決算は、売上高が前年同期比２１％増の４８３億８５００万ドル（約７・５兆円）、最終利益は４９％増の２０８億３８００万ドル（約３・２兆円）だった。傘下ＳＮＳの利用者増を背景に広告収入が好調で、売上高・最終利益とも四半期として過去最高となった。

　増収増益は７四半期連続。売上高の大部分を占めるオンライン広告収入は２１％増の約４６８億ドルだった。フェイスブックやインスタグラムなど傘下ＳＮＳの１２月の１日平均利用者数は５％増の３３億５０００万人だった。ＳＮＳにＡＩ（人工知能）機能の搭載を進めたことなどで利用者の増加につながった。

　マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者（ＣＥＯ）は２９日の決算説明会で「メタのＡＩはどのＡＩアシスタントよりも多くの人に使われている」と話し、サービスの拡大に自信を見せた。

　一方、インターネット上の仮想空間「メタバース」関連の営業損益は約５０億ドルの赤字（前年同期は４６億ドルの赤字）で、業績不振が続いている。（ニューヨーク支局　小林泰裕）