りそな銀行、口座の新規開設者に最大４万５０００円のポイント…楽天ポイントなどとも交換可能

りそな銀行

　りそな銀行と埼玉りそな銀行は２月１日から、最大で現金４万５０００円分に相当するポイントを還元する預金キャンペーンを始める。日本銀行の利上げが続く中、貸し出しの原資となる預金の重要性が増しており、獲得強化に乗り出す。若年層に照準を合わせ、新規顧客の開拓も目指す。

　キャンペーンは５月３０日まで行う。付与するのは自社グループの「りそなクラブポイント」。期間中に新規で開設した普通預金口座に５万円以上を入金すれば２０００ポイント、給与口座に指定して５万円以上の振り込みを受けると８０００ポイントを還元する。

　このほか、りそなグループが発行するクレジットカードを作って決済すれば決済額に応じて最大６５００ポイント、両銀行でＮＩＳＡ（少額投資非課税制度）口座を開き、投資信託の積み立てを申し込むと最大２万ポイントを付与するなど、計８つの特典を用意した。

　りそなクラブポイントは共通ポイントの「Ｐｏｎｔａ（ポンタ）ポイント」「Ｖポイント」「楽天ポイント」などと、７５～１００％の比率で交換できる。１００ポイント当たり７０円で口座に入金することも可能だ。

　りそな銀はこのキャンペーンにあわせ、ＳＮＳを通じた情報発信を強化するとともに、２５歳以下を対象にした現金自動預け払い機（ＡＴＭ）の手数料無料サービスを組み合わせるなどし、新生活の若者に訴求する。

　昨年３月に日銀がマイナス金利を解除し、その後も利上げを続ける中、大手行の間では新規口座開設などで現金やポイントを還元するキャンペーンが相次ぎ打ち出されており、預金獲得競争が熱を帯びている。