メタ、トランプ氏に３９億円支払いで和解…連邦議会占拠事件でフェイスブック使用停止巡る訴訟

メタのロゴ＝ロイター

　トランプ米大統領が２０２１年７月、ＳＮＳの使用停止を巡って米メタ（旧フェイスブック）を訴えた訴訟で、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは２９日、メタがトランプ氏に２５００万ドル（約３９億円）を支払うことで和解したと報じた。

　報道によれば、トランプ氏が２９日、和解合意書に署名した。トランプ氏と対立してきたメタは２４年１１月の大統領選後、協調路線に転換しており、今回の和解もその一環とみられる。

　メタは２１年１月に発生した連邦議会占拠事件を巡り、トランプ氏が支持者を扇動したとして、傘下ＳＮＳのフェイスブックとインスタグラムの使用を停止した。使用制限は２４年まで続いた。トランプ氏も保守的な投稿を不当に制限しているとしてメタを繰り返し批判してきたが、メタは今月７日、第三者機関を通じて投稿の真偽を検証する制度を米国で廃止すると発表した。（ニューヨーク支局　小林泰裕）