春節に手荷物運ぶ無料サービス、階段だけの登別駅…杭州からの女性「親切心うれしい」

観光客の大きな荷物を運ぶポーター（１月２８日、ＪＲ登別駅で）

　中国・台湾などの中華圏で旧正月「春節」に伴う大型連休が始まり、多くの外国人観光客が北海道内の観光地を訪れる中、登別市のＪＲ登別駅では客の手荷物を無料で運ぶポーターサービスが連日、行われている。

　駅にはエレベーターもエスカレーターもなく、乗降客は階段を使わなければならない。このため、登別国際観光コンベンション協会と市が２０１５年から、春節の時期に合わせて手荷物運びのサービスをしている。

　連休初日の１月２８日には９人のポーターが、函館行きの特急「北斗」など計８本の到着に合わせて乗降客を手助け。登別温泉街に行くために降りた客の重いスーツケースを持って階段を上り、陸橋を渡って改札口の近くまで運ぶなどしていた。

　中国・杭州市から来た女性（２７）は「荷物を運ぶその親切心がうれしい」と話した。同協会の大野薫専務理事は「新駅舎ができる秋頃にはエレベーター２基が設置されるが、それでも観光客を一度には運べない。サービスの継続も考えたい」と語った。サービスは２月１２日まで。