フジ・メディアＨＤ取締役会、日枝久取締役相談役ら全役員の刷新は議論せず…経営刷新小委員会の設置決定

取締役会後、報道陣の取材に応じる清水賢治社長（３０日、東京都港区のフジテレビ本社で）

　元タレントの中居正広さんの女性トラブルを巡り、フジ・メディア・ホールディングス（ＨＤ）とフジテレビは３０日、定例の取締役会を開催し、社外取締役をメンバーとする「経営刷新小委員会」の設置を決めた。また、第三者委員会の調査対象者に対し、不利益な扱いをしないことを決議した。

　終了後、フジテレビの清水賢治社長（６４）が報道陣の取材に応じ、新たに設置する小委員会には「様々なことについての提言をしてもらうことになる」と語った。日枝久取締役相談役ら全役員の刷新については議論がなかったとした。

　一方、トラブルのきっかけとなった食事会に社員が関与したと報じた週刊文春が、同社の記者会見後の２８日に訂正を出したことについて、「なぜあのタイミングで出したのか疑問。どういうファクトだったのか、ベースに綻びがあると、真相が崩れてしまう。強力なメディアである以上、もう少しきちんとした対応が必要ではないか」とした。

　記事に対する訴訟の可能性については「あらゆる選択肢が検討のもとにある」とした上で、「第三者委の調査の阻害要因になってはならない。冷静に検討して対応したい」と述べた。

　また、同社は２月９日に行われる「日本大相撲トーナメント」の放送中止を明らかにした。文化放送のラジオ中継も中止が決まった。