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埼玉・八潮の道路陥没、穴が直径40m以上に拡大…運転手救出へスロープ設置工事始まる

読売新聞 / 2025年1月30日 21時41分

トラックが転落した陥没現場(右)に向かうスロープを設けるため、飲食店の駐車場を掘り始めた重機(30日午後5時14分、埼玉県八潮市で、読売ヘリから)=早坂洋祐撮影

 埼玉県八潮市で起きた県道の陥没事故は、発生から3日目の30日も消防などによる懸命な救出活動が続けられた。同日未明には、既にあった二つの穴の間の路面が崩落し、幅が最大約40メートルに拡大。穴の中では土砂の崩落が断続的に続いており、消防などは、転落したトラックの70歳代男性運転手の救出に向け、穴に重機を投入するためのスロープを作る工事に着手した。

 新たな崩落は30日午前2時半頃、男性運転手を救出するため、重機で穴の中の土をすくう作業中に起きた。穴の内部はトラックが埋まった土砂の上に、崩れたがれきが折り重なる状態となった。

 消防などは、はしご車などを使った救出を試みていたが、重機を穴に入れて救出する方針に変更。同日午後、現場に面した飲食店の駐車場の舗装を剥がし、重機を穴に入れるためのスロープの整備を始めた。スロープは幅4メートル、長さ30メートルの予定で、31日にも完了する見込みだ。

 穴に流れ込む下水なども救助活動を阻んでいる。県は、穴の中の水量を減らすため、29日午後11時20分頃から、下水を直接河川に放出する「緊急放流」を開始。上流部の同県春日部市で、下水を塩素で消毒して、中川につながる新方にいがた川に放出している。県によると、下水の緊急放流は異例で、東日本大震災の際にも行われたという。飲み水への影響はないとしている。

 県は引き続き、上流12市町の約120万人に対し、洗濯や風呂の使用をできる限り控えるよう呼びかけているほか、30日正午には、現場付近の工業用水の供給を緊急停止した。陥没が広がった場合、現場近くの工業用水の水道管の漏水が起きる可能性があるためという。

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