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野球と研究の「二刀流」挑戦…花巻東・佐々木秋羽選手、ジャイアンツ女子に入団し筑波大にも進学

読売新聞 / 2025年2月4日 17時38分

練習で快音を響かせる佐々木選手(昨年12月、岩手県花巻市で)

 花巻東高校女子硬式野球部3年の佐々木秋羽しゅう選手(18)が今月、読売ジャイアンツ女子チームに入団した。今春からは筑波大学体育専門学群へも進学し、野球と研究の二刀流に挑戦する。女子野球界のホープは「文武両道を実践し、女子野球の知名度の向上にも貢献していきたい」と意気込んでいる。(藤沢優介)

 佐々木選手は身長1メートル69の右投げ左打ち。俊足、巧打が持ち味で、守備では主に遊撃を守り、攻守の要として活躍してきた。主将としてもチームをリードし、昨夏には甲子園球場(兵庫県西宮市)で行われた全国高校女子硬式野球選手権大会で花巻東として初の準優勝に貢献した。

 佐々木選手は昨夏、読売ジャイアンツ女子チームの入団テストを受けて合格したが、「正直、自分が合格するとは思わなかった」と打ち明ける。伝統あるチームのユニホームに袖を通すことになり、「自覚と誇りを持って大きく成長していきたい」と力を込める。チームでは「1年目から活躍すること」を目標とし、将来的な日本代表入りを狙う。

兄の麟太郎選手「どっちも中途半端にならないように」

 米スタンフォード大の兄麟太郎選手に入団を伝えると「おめでとう」と祝福され、「ハードスケジュールになるが、(野球と勉強の)どっちも中途半端にならないように頑張れ」と激励されたという。

 選んだ背番号は55。巨人や米大リーグ・ヤンキースなどで活躍した松井秀喜さんが付けていた背番号だ。佐々木選手は昨年9月の「高校野球女子選抜VSイチロー選抜KOBE CHIBEN」に出場。この試合で本塁打を放った松井さんと会話する機会もあり、「松井さんのように人間性も野球でも一流の選手を目指したい」と誓う。

 筑波大学は、父親で花巻東の男子硬式野球部監督を務める洋さんからの勧めもあり、高校2年時から志した。体育専門学群では野球の打撃・投球などの動作分析に関する研究が行われており、「自分の技術向上に生かせる研究に取り組みたい」と考えている。

 同学群ではコーチング学の研究も行っており、引退後の指導者への道も見据える。「将来は女子野球を世界にもっと広げたい」と、大学では英語の勉強にも力を入れるつもりだ。

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