大阪・阪神梅田本店が改装へ、25億円かけロフトなど新たに50店舗入居…大阪駅周辺の開業ラッシュに対応
読売新聞 / 2025年1月31日 8時6分
阪急阪神百貨店は30日、阪神梅田本店(大阪市北区)を2月から改装すると発表した。同じ大阪・キタにある雑貨専門店「梅田ロフト」が移転開業するなど、新たに約50店舗が入る。JR大阪駅周辺では「うめきた2期(グラングリーン大阪)」などで商業施設の開業が続いており、既存店はてこ入れを迫られている。
改装は飲食店フロアを除く各階が対象で、11月にかけて段階的に実施する。総投資額は約25億円。健康・美容サービス専門店を複数導入したり、食品売り場を充実させたりする。
梅田ロフトは、キタの茶屋町エリアにある現店舗の営業を4月末で終え、阪神梅田本店の6階に移転。5月21日に開業する。買い回りしやすくするため、フロア数を6から1に減らす。
大阪駅周辺では2024年夏以降、複合ビル「イノゲート大阪」と「JPタワー大阪」の商業施設「KITTE(キッテ)大阪」が開業した。グラングリーン大阪も一部エリアの先行開業に続き、南館が3月21日に開業する。これらの開業ラッシュが一段落すると、施設内のテナントが計200店舗以上増えたことになる。大丸松坂屋百貨店を傘下に持つJ・フロントリテイリングの小野圭一社長は「明らかにオーバーストア」と指摘する。
競争激化に対応するため、既存店は改装などに力を入れている。大阪駅直結の「サウスゲートビルディング」は、今秋から29年にかけて大規模改装を進める。入居する大丸梅田店は、売り場面積を約6割に縮小する。売り場を効率化し採算性を高める狙いとみられる。阪急梅田本店は、富裕層の顧客基盤を拡大するため、年内に改装を始める予定だ。
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