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「H3」5号機、あさって打ち上げへ…測位衛星「みちびき」で東南アジアに高精度な位置情報

読売新聞 / 2025年1月31日 15時0分

「H3」4号機の打ち上げ(昨年11月4日、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターで)

 政府の測位衛星「みちびき」6号機を搭載した大型主力ロケット「H3」5号機が、来月2日に打ち上げられる。みちびきによる高精度な位置情報は東南アジアにも提供され、災害対策や測量など幅広い分野での活用が期待される。

 米国が運用する全地球測位システム(GPS)の日本版と呼ばれるみちびきは現在4基で運用され、日本や東南アジア、オセアニア地域の上空を飛行している。

 政府は2024年度、東南アジアなどを対象に、みちびきを利用して誤差数十センチの高精度な位置情報を提供するサービスを開始。国内企業と連携し、日本主導の宇宙ビジネスとして海外への売り込みを強めている。

 例えばインドネシアでは、漁船の正確な位置情報を資源管理に活用する実証実験を実施。フィリピンでも23年、島の正確な地図を作製するための測量に利用する実験を行った。タイなどでは、携帯電話の電波が不安定な地域を対象に、みちびきを介して防災情報を配信する事業も検討されている。

 内閣府の三上建治・準天頂衛星システム戦略室長は「海外でみちびきの存在感を高め、社会安定化や経済発展に貢献したい」と話す。

◆みちびき=日本のほぼ真上に長時間とどまる準天頂軌道と、地上から見て常に同じ位置にある赤道上空の静止軌道で運用する衛星で構成。政府は当面、独自に高精度な位置情報が取得できる7基体制を目指す。

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