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墜落機のダイバー捜索は打ち切りへ、再開した空港で利用者は不安な表情…「信じるしかない」

読売新聞 / 2025年1月31日 15時30分

30日、カンザス州ウィチタで墜落事故の被害者のために祈る集会に参加する牧師ら=AP

 【アーリントン(米バージニア州)=冨山優介、ワシントン=池田慶太】米ワシントン近郊で29日夜に起きたアメリカン航空機と米軍ヘリの衝突事故は、機体が墜落したポトマック川で懸命な捜索が行われたが、生存者がいる可能性は絶望的で、現場は重たい空気に包まれている。

 事故から一夜明けた30日、川の水面からは墜落した機体の一部とみられる残骸が突き出し、周辺を米当局のボートやダイバーが往来していた。警察当局者は米CNNに対し、水中の機体を引き揚げずに実施できる遺体の回収作業はほぼ終わったとして、ダイバーによる捜索はこの日で終了するとの見通しを示した。

 犠牲者の身元が少しずつ明らかになる中、アメリカン航空のロバート・アイソム最高経営責任者(CEO)は記者団に、遺族らと近く面会する考えを示した。

 事故後に離着陸を停止していたレーガン・ナショナル空港は、30日午前11時頃に再開したが、利用者は一様に不安な表情を浮かべていた。カリフォルニア州に向かう予定の非営利団体職員クリスティン・ジェンキンスさん(61)は、「いつも利用している空港の近くでこんな事故が起きるとは信じられない」と驚き、「不安がないと言えばうそになる。航空会社が安全に運航してくれると信じるしかない」と話した。

 配車サービスの運転手、ハイマナット・テフェラさん(39)は29日夜、衝突事故を目撃していた。「稲妻のようなものが光ったと思ったら、落ちていった。空のすごく低い位置だった」と証言し、「川の水の冷たさを思うと、搭乗していた人たちがかわいそうでならない」と声を詰まらせた。

 アメリカン航空機の出発地だったカンザス州ウィチタでも、犠牲者に祈りをささげる人々の沈痛な様子を米メディアが報じている。

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