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天皇陛下、日本人抑留者への思い強く…宮内庁が7月前半のモンゴル公式訪問を発表

読売新聞 / 2025年1月31日 20時27分

日本人抑留者の慰霊碑を訪れ、説明を受けられる皇太子時代の天皇陛下(2007年7月、モンゴル・ウランバートル郊外で)

 宮内庁は31日、天皇、皇后両陛下が7月前半にモンゴルを公式訪問される方向で調整を進めると発表した。在位中の天皇、皇后の同国訪問は初めて。戦後80年の節目に当たり、首都・ウランバートル郊外にある日本人抑留者の慰霊碑への訪問も検討されている。

 宮内庁によると、同国のオフナー・フレルスフ大統領夫妻が2022年に来日した際、招待があった。23年以降3回、天皇陛下を招待する文書も届いていた。

 林官房長官は31日の記者会見で、「モンゴルとは幅広い分野で協力関係を進展させている」と述べた。

 関係者によると、滞在期間は1週間程度で、同国最大のスポーツの祭典「ナーダム」の式典会場や、日本人抑留者慰霊碑が訪問の候補地に挙がっている。

 モンゴルには終戦後、旧ソ連に抑留された約1万4000人の日本人が引き渡され、約2000人が死亡した。陛下は皇太子時代の07年にこの慰霊碑を訪れて供花し、黙とうされた。

 09年の記者会見では、「シベリア抑留者の辛苦に思いをはせて、モンゴルで抑留中に亡くなられた方々の慰霊碑にお参りしたことが強く印象に残っている」と述べられている。

 戦後80年の今年、両陛下は4月に硫黄島(東京)を訪れるほか、沖縄、広島、長崎で戦没者を慰霊する予定で、先の大戦に向き合われる1年となる見通しだ。

 両陛下の国際親善を目的とした外国訪問は23年のインドネシア、昨年の英国に続いて即位後3度目となる。

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