トランプ政権が不法移民対策で強硬手段…ハンマーで玄関破壊、「人違い」でも手錠かけ連行
読売新聞 / 2025年2月1日 0時14分
不法移民対策を最優先課題とするトランプ米政権が、拘束作戦を本格化させている。移民への寛容政策を取る「聖域都市」の一つとされるイリノイ州シカゴでは、捜査当局が家の玄関を破って不法移民を拘束する強硬手段に乗り出し、住民の間で恐怖が広がっていた。
「今すぐドアを開けろ! 令状を持っているぞ」
1月28日早朝、シカゴ郊外エルジンの住宅街で武装した移民・関税執行局(ICE)の捜査員ら十数人の怒号が響いた。清掃作業員マリアさん(50)(仮名)が夫(44)とともに跳び起きると、捜査員らは突然、ハンマーで玄関を破壊し、突入してきた。
捜査員は夫をはだしのまま外に連れ出し、手錠をかけて尋問を始めた。夫は捜査員が持つ令状の捜査対象とは違う人物であることが判明したが、「行かないで!」と泣き叫ぶ息子(3)の目の前で連行されていった。不法移民であることが理由だった。出身地のメキシコに強制送還される可能性がある。
マリアさん自身も不法移民だといい、「次は私が逮捕されるかもしれない。夫なしでどう生きていけばいいのか……」と涙を流した。
トランプ政権は発足当初から不法移民の摘発に着手しており、ICEなどによると、29日までに少なくとも5500人が拘束され、4000人以上が強制送還されている。(シカゴ郊外エルジン 金子靖志)
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