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旅客機墜落、トランプ氏がDEI政策の影響と持論「航空局は知的障害や精神疾患の職員を積極採用」

読売新聞 / 2025年1月31日 21時8分

 【ワシントン=淵上隆悠】米国のトランプ大統領は30日、ワシントン近郊で起きた旅客機と米軍ヘリの衝突事故に関して、少数派に配慮する「DEI(多様性、公平性、包括性)」政策が影響したとの持論を展開した。バイデン前政権が推進した政策が管制官の質を落としたと決めつけ、悲劇を「政争の具」にした形だ。

 トランプ氏は事故を受けて行った記者会見で、安全性が重要となる航空業界で働く従業員は、最高水準の人材であるべきだと指摘。管制官について「最高レベルの適性と知性を持ち、精神的に優れた人材でなければならない」と強調した。

 その上で、「連邦航空局(FAA)は重度の知的障害や精神疾患を抱える職員を積極的に採用している」と主張し、DEI政策を進めた前政権を批判した。同政策が事故を引き起こしたかのような言いぶりには、記者から「どうしてそう言い切れるのか」との質問も飛んだが、トランプ氏は「私には常識があるからだ」と突っぱねた。

 こうしたトランプ氏の姿勢に対し、バイデン前政権で運輸長官を務め、同性愛者を公言するピート・ブティジェッジ氏は「我々は安全を第一に考え、民間機墜落の死者をゼロに抑えてきた」とSNSで反論した。

 トランプ政権は、黒人などの人種的少数派に配慮した職員採用や人事評価に不満を持つ白人保守層を意識し、各省庁のDEI関連部署を次々と廃止している。今回の事故が起きる前の21日にも、トランプ氏は「差別のない能力主義採用」を運輸長官らに求める「大統領覚書」に署名していた。

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