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皇族数の確保策、今国会中に結論…「これ以上先延ばしできない」の認識で一致も主張には隔たり

読売新聞 / 2025年2月1日 13時10分

安定的な皇位継承に関する与野党協議に臨む額賀衆院議長(右から2人目)ら(31日、東京都千代田区で)=大石健登撮影

 衆参両院の正副議長と各党・会派の代表者らは31日、安定的な皇位継承に関する与野党協議を衆院議長公邸で開き、議論を再開した。各党・各会派は皇族数の確保策について今国会中に一定の結論を得ることで一致したが、主張の隔たりは大きく、議論は難航することも予想される。

 額賀衆院議長は会合後の記者会見で、「立法府の総意をまとめていくよう精力的に対応したい。通常国会中に結論を出せるよう努力する」と述べ、とりまとめに意欲を示した。

 会合では、2、3月に各党・会派の代表者を集めた全体会議を複数回実施し、「女性皇族の夫と子どもへの皇族の身分付与」「養子縁組による旧宮家の男系男子の皇族復帰」にテーマを絞って議論することで合意した。議事録をホームページで速やかに公開することも確認した。

 与野党はこれまで皇族数の確保策として、〈1〉女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持〈2〉旧宮家の男系男子が養子として皇族に復帰――の2案を軸に議論してきた。

 〈1〉については、各党・各会派ともおおむね賛同しているが、女性皇族の夫と子どもに皇族の身分を認めるかどうかで意見が割れているため、議論を深めていく。自民党は、母方のみが天皇の血を引く「女系天皇」につながりかねないとの懸念から付与に反対する一方、立憲民主党は前向きだ。

 〈2〉に関しては、自民が積極的な姿勢を示すのに対し、立民は旧宮家の当事者の意向確認が先決だと主張している。

 与野党協議は、岸田首相(当時)が政府の有識者会議の報告書を国会に提出したことを受け、昨年5月に始まった。昨年の通常国会中の合意形成を目指したが、意見集約には至らなかった。

 皇族数の確保策は喫緊の課題で、「これ以上先延ばしできない」(立民の野田代表)との認識は各党・会派でおおむね一致しており、隔たりを埋められるかが焦点だ。額賀氏は記者会見で「(意見の)対立は国民の総意ではない。将来に責任を持つ覚悟で、国民の負託に応えることが大事だ」と強調した。

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