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W杯で日本人単独最多勝利の高木美帆、チーズのかぶり物「こんなに笑ったセレモニーは久しぶり」

読売新聞 / 2025年2月1日 18時18分

表彰式で地元名産のチーズをイメージした帽子を頭にのせて笑顔を見せる高木(中央)(米ウィスコンシン州ミルウォーキーで)=平沢祐撮影

 【ミルウォーキー(米ウィスコンシン州)=平沢祐】スピードスケートのワールドカップ(W杯)第4戦は31日、米ウィスコンシン州ミルウォーキーで開幕し、女子1000メートルは高木美帆(TOKIOインカラミ)が1分13秒56のリンク新記録で制し、今季この種目4連勝とした。高木はW杯個人種目で通算35勝とし、34勝の清水宏保、小平奈緒を抜いて日本人単独トップになった。吉田雪乃(寿広)は7位、佐藤綾乃(ANA)が9位。女子3000メートルでは堀川桃香(富士急)が7位だった。男子は1000メートルで野々村太陽(博慈会)が13位、5000メートルで一戸誠太郎(ANA)が16位。

 チーズの生産が盛んなウィスコンシン州での試合とあって、表彰式ではチーズを模したかぶり物が贈られ、高木は照れくさそうに頭に載せた。「こんなに笑ったセレモニーは久しぶり」。男子の清水宏保、女子の小平奈緒と並んでいたW杯個人種目での日本人最多勝利数の更新は笑顔に彩られた。

 カナダ・カルガリーでのW杯第3戦を終えてから、感覚は良くなかったという。それでも、気持ちを切り替えてレースに臨み、リンク新記録で節目を飾った。

 個人種目でのW杯初勝利は2016年12月。短距離種目で勝利を積み重ねた先人の2人とは対照的に、中距離の1500メートルを中心に、短距離や長距離にも挑み強さを見せてきた。「振り返ってみると、ここまで来るのに結構な年数をかけてきている」と実感を込める。

 あるシーズンでは、後半戦に1勝もできなかったことが悔しい記憶として残っている。「勝ち始めてずっとそのまま順調に来たわけではない」。様々なハードルを乗り越えての現在の自分について「成長というか、経験が糧になっている部分もあると思う」と言う。

 ただ、表情を緩めたのはわずかな時間だけで、すぐに勝負師の顔に戻る。「でもそれはそれ。明日は明日のレースが始まる」。快挙を成し遂げても、高木はいつもと変わらなかった。

男子5000m、全日本で負傷の一戸は「悔しい」16位

 男子5000メートルで最下位の16位に沈んだ一戸は「悔しい」と唇をかんだ。昨年12月の全日本選手権で負った右足首周辺のケガは治りつつあるが、違和感が残っていて滑りに影響が出ているという。「(今大会の)1500メートルとパシュート(団体追い抜き)を頑張って、その後の合宿で少しでも(調子を)取り戻せるようにしたい」と前を向いた。

女子3000m、21歳の堀川が自己ベスト

 21歳の堀川が女子3000メートルで自己ベストの4分0秒58をマークし、今季自己最高の7位に入った。序盤から攻めの気持ちを強く持って足を動かし、最後の2周も32秒台をキープし、粘りを見せた。「今シーズンは、ずっと納得のいくレースができていなかった。やっと自分のレースができたと思う」とほっとした様子。今後に弾みがつきそうだ。

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