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八潮の道路陥没、数十人が穴の中で作業も一進一退…再開した救出作業はあす朝まで中断

読売新聞 / 2025年2月1日 21時26分

救出に向けた作業が続く道路の陥没現場(1日午後、埼玉県八潮市で、読売ヘリから)=守谷遼平撮影

 埼玉県八潮市で起きた県道の陥没事故で、県は1日、重機を穴の中に入れるためのスロープ(傾斜面)を造った。トラックごと転落した70歳代の男性運転手の救出作業を再開させ、午前に穴の中にあるがれきの撤去を始めたが、夕方に水の状況に変化があったとして、2日午前9時まで作業を中断する。作業は一進一退の状況が続いている。

 スロープは幅4メートル、長さ30メートル。1月30日午後から現場に面した飲食店駐車場からショベルカーで地面を掘削し、路面の強度も高めた。当初、県は1日夕の完成を見込んだが、土壌の不純物が予想より少なく、午前に完成。午後に複数台の重機がスロープを通って穴に入り、土砂をかき出したり、散らばったコンクリート片をつかんだりした。数十人の作業員らが穴の中に入る様子も見られた。

 この日は地面の崩落時に穴の内部に落ちた電柱なども撤去され、大野元裕知事が視察した。県は2日に八潮市内で有識者による会議を開き、復旧に向けた工法などについて検討する。

 草加八潮消防局によると、穴は現在、深さ15メートルほど。下水道管の下部付近まで達したとみられ、このうち8メートルほどは泥水や土砂などで埋まっているという。小規模な土砂崩落が続いており、消防は二次被害を防ぐため、崩落を感知するセンサーを壁面に設置するなどして慎重に作業を進める。

 陥没現場を通る「雨水幹線」から穴に水が流れ込んだため、県は1月31日までに上・下流域で水の流入を防ぐ対策を実施した。しかし消防によると、1日午後5時頃に現場の状況が変化し、作業中断を決めた。県が原因を調べている。

 八潮市を含む埼玉県南部は2日に雨や雪となる可能性があり、現場では天候の状況も踏まえて作業の方向性を決めるとしている。

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