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青学大の若林宏樹、初マラソンにして「最後」のレースは記録ずくめ…「箱根の山に比べれば楽だった」

読売新聞 / 2025年2月2日 20時22分

日本選手トップの2位でゴールする若林宏樹(2日)=秋月正樹撮影

 陸上・別府大分毎日マラソン(2日・大分市高崎山うみたまご前―ジェイリーススタジアム)――世界選手権東京大会の代表選考会を兼ねて行われ、若林宏樹(青学大)が初マラソン日本最高、日本歴代7位、日本学生新記録の2時間6分7秒で日本選手トップの2位に入った。ビンセント・キプチュンバ(ケニア)が大会新の2時間6分1秒で優勝。3位は大塚祥平(九電工)だった。(スタート時=曇り、気温9度、湿度86%、南南東の風0・8メートル)

初マラソン日本最高・日本歴代7位・日本学生新記録

 「箱根の山に比べれば楽だった」。事前に40キロ走をせず、30キロ以降に不安があったという若林が、箱根駅伝5区の山上りで鍛えた走力を生かし、快記録を打ち立てた。

 天候に恵まれ、ペースメーカーが1キロ3分ペースで30キロまでうまく引っ張った。さあ勝負開始と、ここから平林清澄(国学院大)が前に出る。集団が絞られる中、若林も「体はきつかった」というが、呼吸には余裕があった。

 35キロすぎ、2時間4分台の記録を持つキプチュンバが上り坂で仕掛けると、若林だけが対応した。最後は振り切られたが、頭を振りながら力を絞り出し、両手を広げてゴール。2時間6分台の記録には自身も、指導する原晋監督も驚いた。

 大学4年間で箱根駅伝の5区を3度走り、今年1月には区間新をたたき出した。継続して坂のトレーニングを積み、心肺機能を鍛えたことが好走につながったという。

 9月の世界選手権の参加標準記録を切り、今後の選考レースの結果次第では代表選考の俎上そじょうに上る可能性もある。ただ、本人は「最後だと思ってやってきたから出せた記録」と語り、競技に区切りをつけて日本生命に就職する気持ちに変わりはないとした。

 「やめるのはもったいない」。周囲にそう思わせる見事な快走だった。(渡辺直樹)

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