鬼も逃げ出す蝶野正洋さんの豆まき、「鬼の目ん玉ぶっつぶせ」…山形・寒河江八幡宮

観衆に向かって豆をまく蝶野さん（２日、寒河江市八幡町の寒河江八幡宮で）＝常陰亮佑撮影

　節分の２日、山形県寒河江市の寒河江八幡宮で「節分祭」が行われ、豆まきのゲストとしてプロレスラーの蝶野正洋さん（６１）が登場して観衆を沸かせた。

　同八幡宮の節分行事はこれまで、宮司ら職員のみで神事を行い、境内の各建物で豆をまいていた。地域住民との交流の機会にしようと、一般の参拝客も参加できる節分祭を初開催することにした。

　蝶野さんは、「福は内。鬼は外。天打ち、地打ち、四方打ち。鬼の目ん玉ぶっつぶせ」という地域特有の掛け声を上げながら、豆を勢いよく投げた。集まった人たちは手を上げ、「こっちこっち」と大きな声で豆を呼んでいた。

　家族４人で訪れた山形県尾花沢市の農業男性（４４）は「蝶野さんのパワーで邪気も払えたような気がする」と興奮した様子だった。

　蝶野さんは「来てくれた人たちの熱気を感じられて楽しかった。また来年も参加したい」と感想を語った。