1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

茨城「ひたちBRT」国内初の中型バス自動運転「レベル4」…日立電鉄線跡地6・1km運行

読売新聞 / 2025年2月3日 14時30分

「レベル4」の自動運転で専用道を走るバス(2日、茨城県日立市で)

 茨城県日立市のバス高速輸送システム「ひたちBRT」で、道路環境など一定の条件下でシステムが全ての運転操作を担う「レベル4」の自動運転の営業運行が3日に始まる。中型バスでの「レベル4」運行は国内初。走行区間6・1キロは国内最長距離となり、各地で展開される自動運転のモデルケースとして期待される。

 ひたちBRTは茨城交通が運行する。関係者の試乗が2日行われた。

 バス(定員28人)は日立電鉄線跡地の専用道区間を走り出す。だが、運転席に座る運転手の手はハンドルから離れて膝の上に置かれたままだ。時速40キロ以下で走行し、車両に搭載されたカメラやセンサーで専用道から2メートル以内の歩行者を検知すると減速。一般道との交差点でも安全を確認して進む。

 ひたちBRTの運行区間8・7キロのうち、「レベル4」で走る専用道区間は南部図書館―河原子間の6・1キロ。平日昼間に8便(4往復)運行する。同区間のバス停全14か所で停車し、一般道との交差点などで減速するため、通常より8分長い29分かかる。同区間以外は運転手が手動で走らせる。

     ◇

 2日は道の駅日立おさかなセンターの多目的広場で出発式が行われ、関係者がテープカットした。日立市の小川春樹市長は「運転手不足が深刻化する中、自動運転バスで日常の移動手段が確保され、市民に安心と利便性を提供できる」と期待を寄せた。

 茨城交通を傘下に持つ、みちのりホールディングス(東京)などは「レベル4」での走行実績を重ね、2025年度の目標に乗務員が乗車しない運行を掲げている。さらに、26年度には一般道でも無人での「レベル4」の路線バス運行を目指すとしている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください