藤井聡太「七冠」３年連続１位の１億７５５６万円を獲得…２位は「八冠」崩した伊藤匠叡王

竜王就位式の時の藤井聡太竜王（１月２９日、東京都渋谷区で）＝若杉和希撮影

　将棋棋士の２０２４年の獲得賞金・対局料ベスト１０を日本将棋連盟が３日に発表し、藤井聡太竜王が１億７５５６万円で、３年連続１位となった。

　藤井竜王の「八冠」を崩した伊藤匠叡王が４３６４万円で２位、永瀬拓矢九段が３０２６万円で３位だった。竜王戦挑戦者の佐々木勇気八段は前年のトップ１０圏外からジャンプアップし、２９００万円で４位だった。

　藤井竜王は現在、将棋界の八大タイトルのうち、竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖を保持していて「七冠」だ。昨年のこの時期は全冠制覇の「八冠」だったが、２０２４年６月に叡王を失い七冠となった。その後は王位などを防衛し、竜王戦七番勝負では佐々木八段を４勝２敗で下し、竜王４連覇を果たした。

　七冠を堅持している藤井竜王は、タイトル奪還を目指す叡王戦の本戦トーナメント１回戦を勝ち上がり、２度目の「八冠」に向けて歩みを進めている。（吉田祐也）