坂本龍一さんや作編曲家・宅見将典さんの作品、グラミー賞受賞ならず

坂本龍一さん

　【ロサンゼルス＝後藤香代】世界最高峰の音楽賞とされる第６７回グラミー賞の発表・授賞式が２日、ロサンゼルスで行われ、カントリー音楽を取り入れたビヨンセさんの８作目のアルバム「カウボーイ・カーター」が、主要部門の一つである「年間最優秀アルバム」に輝いた。

　１月にロサンゼルスで発生した山火事で消火活動にあたった消防隊員らがプレゼンターを務め、ビヨンセさんにトロフィーを手渡した。他の主要部門では、ライバルのラッパーを痛烈に批判したケンドリック・ラマーさんの「ノット・ライク・アス」が、「年間最優秀レコード」と「年間最優秀楽曲」を獲得した。

　日本関係では、チェロ奏者のエル・マツモト（松本エル）さんが、参加した「Ｔｒｉｖｅｎｉ」で「最優秀ニューエイジ／アンビエント／チャント・アルバム」を受賞した。２０２２年には、マツモトさんの参加作が「最優秀クラシック・ソロ・ボーカル・アルバム」に選ばれている。

　音楽家の故・坂本龍一さんや作編曲家の宅見将典さんらの作品もグラミー賞の候補となっていたが、受賞はならなかった。