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風呂の湯捨てず追い炊き、住民「救助活動に頑張って協力」…八潮道路陥没から1週間・120万人に影響

読売新聞 / 2025年2月3日 23時0分

救出のためスロープの整備が進む道路陥没の現場(3日午後3時10分、埼玉県八潮市で、読売ヘリから)=浦上太介撮影

 埼玉県八潮市の県道陥没事故は4日で発生から1週間となる。破損した下水道管に流れ込む下水を減らそうと、県は、上流部にあたる12市町の120万人を対象に、洗濯や風呂の頻度を下げるなど、排水を減らすよう協力を呼びかけてきた。事故から1週間がたち、生活や経済活動への影響が広がっている。

 道路が陥没した現場近くで暮らす女性(80)は、風呂の湯をなるべく捨てず、次の日も追いだきして入浴している。「1週間が近づき不便さも感じるが、救出活動を一生懸命している人がいるので、私も頑張って協力したい」と話した。

 公共施設への影響も広がる。蓮田市では、事故翌日の先月29日から、市老人福祉センターの入浴施設を利用休止にした。入浴を楽しみにしているお年寄りは多く、毎日、数人から「再開したか」と問い合わせがあるという。加藤菜穂子センター長は「遠く離れた八潮市の事故が影響すると知って、驚く人が多い。通ってくれていた皆さんが元気でいてくれるか心配」と表情を曇らせた。

 春日部市の食品メーカーの工場では事故後、商品ごとの製造日を見直した。作る商品を入れ替える際、製造ラインのタンクやポンプを大量の水で洗浄する必要があるためで、入れ替え回数を減らして排水を削減することが狙いという。

 工場の担当者は、「生活必需品なので供給責任を果たしながら、可能な限り、排水を減らしたい」と話していた。

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