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道路陥没から1週間、入浴施設や温水プールの利用休止相次ぐ…120万人に排水自粛要請続く

読売新聞 / 2025年2月4日 6時44分

春日部市の「大池憩いの家」は入り口に、入浴中止を知らせる大きな貼り紙を出している(3日、春日部市で)

 埼玉県八潮市で発生した県道陥没事故は4日で発生から1週間。県東部などの12市町約120万人を対象とした排水自粛の要請は依然として続いている。陥没現場には、破損した下水道管から汚水が流れ込んでいるとみられ、県は、洗濯や風呂の頻度を下げるなどの協力を呼びかけている。長引く節水で、生活への影響が広がっている。

 春日部市では、高齢者福祉センターなど3か所で先月29日から入浴利用を中止している。このうち「大池憩いの家」は、1日あたり100人近くが利用する人気施設という。市には事故後、家庭の風呂使用を控えた人たちから「利用できるか」と尋ねる電話もあった。市高齢者支援課の池田裕介主幹は「要請が解除されれば、速やかに利用再開できるよう努力する」と話す。

 蓮田市でも先月29日から、市老人福祉センターの入浴施設を利用休止にした。

 越谷市民プールは先月31日から、温水プールなどの利用を休止した。同プールを昨年度に利用した人は約7万8000人。人気の施設だが、数日に1度の水の入れ替えで大量の排水があるため、休止しているという。

 家庭でも風呂などからの排水を減らしている。事故現場近くで暮らす男性(74)は、入浴を2日に1回に減らした。また使った食器類をためて、なるべく1度で洗うようにしているという。「最低限度の水を使うように心掛けている」と話す。

 一方、県東部で人工透析治療を行うクリニックは水道の使用を続けざるを得ない状況だ。腎臓の代わりに血液から老廃物を取り除く過程で大量の水が必要になる。患者約65人が週3回ほど透析を受けているという。男性スタッフは「患者の体調に直結するので、水の利用はやむを得ない」と語った。

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