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ゼレンスキー氏、ウクライナの頭越し米露「取引」に警戒…プーチン氏はトランプ氏に期待か

読売新聞 / 2025年2月4日 7時45分

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領がロシアのウクライナ侵略を巡る米露の「対話」を警戒している。米国のトランプ大統領とロシアのプーチン大統領が停戦協議に向けて互いに秋波を送っており、ウクライナの頭越しに「取引」が行われかねないとみているからだ。

 タス通信によると、ロシアのプーチン大統領は2日、国営テレビのインタビューでトランプ氏について「その性格と強さで、すぐに(欧州に)秩序を取り戻すだろう」と持ち上げた。プーチン氏は1月にもトランプ氏が2020年の大統領選で勝利していれば「22年のウクライナ危機は起きなかった」と根拠なく発言した。

 プーチン氏は、ロシアが一方的に併合したウクライナ東部・南部4州からのウクライナ軍の完全撤退や、北大西洋条約機構(NATO)の加盟断念など、ウクライナの「全面降伏」に等しい条件を交渉開始の前提に掲げている。

 バイデン前政権は受け入れる姿勢をみせなかったが、トランプ政権であればロシアに有利な条件での停戦に持ち込める余地があると、プーチン氏が期待している可能性がある。

 AP通信によると、トランプ氏は1月31日、記者団に「(プーチン氏と)素晴らしいことができるかもしれない」と述べ、戦争終結に意欲を見せた。

 ただ、ゼレンスキー氏はAP通信が2日に報じたインタビューでウクライナを除外した停戦協議は「危険だ」と指摘した。米国がロシアとの交渉に先立ちウクライナと対話すべきだと主張し、自国が関与しない形での交渉入りに警戒感を示した。ゼレンスキー氏はロシアに対する抑止力を確認しなければ再侵略を招くと訴えている。欧州ではウクライナのNATO加盟を先送りする代わりに、欧州有志国による平和維持部隊の派遣が取りざたされている。

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