トランプ大統領、カナダとメキシコへの関税引き上げ1か月延期…中国とは協議の見通し
読売新聞 / 2025年2月4日 11時9分
【ワシントン=田中宏幸、ロサンゼルス=後藤香代】米国のトランプ大統領は3日、カナダとメキシコに4日から発動する予定だった関税引き上げを1か月延期すると発表した。両国首脳とそれぞれ電話会談し、不法移民や合成麻薬フェンタニルの米国流入を防ぐための国境対策を強化することで合意した。追加関税を実施する予定の中国とは、4日に協議する見通しだ。
トランプ氏はメキシコのシェインバウム大統領と3日朝に電話会談し、メキシコが国境に兵士1万人を送ることで合意した。トランプ氏は自身のSNSで「非常に友好的な会話だった」と述べ、今後1か月、ルビオ国務長官やベッセント財務長官らとメキシコ政府高官が閣僚級交渉を進めると明らかにした。
シェインバウム氏は3日の記者会見で「トランプ氏に米国からメキシコへの武器の流入を防ぐための支援を要請し、トランプ氏は同意した」と述べた。関税実施の1か月延期は、シェインバウム氏からトランプ氏に提案したことも明かし、「両国にとって良い結果を出せると確信している」と強調した。
トランプ氏は、カナダのトルドー首相とも3日朝、午後の2度にわたって会談した。トランプ氏は協議について自身のSNSで「何十万もの米国人の命を奪い、家族や地域社会を破壊しながら米国に流入している違法薬物の脅威を最終的に終わらせることに合意した」と表明した。
トルドー氏は会談後、X(旧ツイッター)に「我々は協力して取り組む」と投稿した。追加対策としてフェンタニル対応の責任者を任命することや麻薬組織のテロリスト指定、犯罪対策で両国の合同部隊を設置することなどを挙げた。
一方、トランプ氏は中国に関して記者団に「24時間以内に話すつもりだ」と述べた。ロイター通信は、トランプ氏が近く、中国の
トランプ氏は2月1日、不法移民やフェンタニルの米国への流入を阻止する目的で、カナダとメキシコからの輸入品に25%の関税、中国に10%の追加関税を課すための大統領令に署名した。関税は4日午前0時1分(日本時間午後2時1分)の輸入分から適用される予定だった。
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