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東京発「あずさ」5本に増便、インバウンド利用増踏まえ新幹線からの乗り継ぎ便利に

読売新聞 / 2025年2月5日 10時35分

あずさの主な運行路線図

 JR東日本は、3月15日のダイヤ改正で、松本と東京方面を結ぶ特急あずさの下りについて、午後5時以降の時間帯は、始発を新宿から東京に切り替える。訪日外国人客(インバウンド)の利用増を踏まえ、新幹線などからの乗り継ぎをしやすくして、上高地や白馬といった観光地に向かう乗客の利便性を高める狙いがある。(山口正雄)

 あずさは1日に上下各16本が運行。東京方面からの下りは現在、午後4時45分発の41号が唯一の東京発。残りは新宿発14本、千葉発1本。改正で41号に続く45号、49号、53号、55号と夕方以降の全4本の始発駅が新宿から東京に変わる。

 一方、東京方面への上りは、ダイヤ改正後も、午前中に松本を出る4本が東京着。残りは11本が新宿着、1本が千葉着で、いずれも行き先に変更はない。山梨県に向かう特急かいじ47号も新宿発から東京発に変わることもあり、同長野支社広報は「あずさが入る東京駅の1、2番ホームはもはや目いっぱいの状況」と説明する。

 また、上下4本の車両編成を9両から12両にする。

 車両編成が増えるのは、下りが21号(新宿正午発)と45号、上りが12号(松本午前8時10分発)と42号(同午後3時10分発)。いずれも週末を中心に満席になる混雑ぶりで、「車内の快適性向上」という観点で増結される。改正により、12両編成の本数は12から16に増え、9両編成と同数となる。

 このほか、大糸線直通の見直しも行われる。

 現在は、新宿始発の5号が南小谷(小谷村)まで向かい、南小谷始発の46号が新宿に戻っている。改正後は、直通区間は約10キロ松本寄りの白馬までとする。大きく変わるのは上りだ。列車名は38号となり、午後3時16分だった白馬発が同1時41分となり、同7時8分だった新宿着が同5時25分と2時間近く早まる。

 白馬周辺では、スキーやスノーボードを楽しむインバウンドが増えており、同長野支社広報は「白馬で宿泊する観光客から、チェックアウト後は早めに松本や東京に戻れるようにしてほしい、との要望があった」としている。

 今後は、土日を中心に松本―白馬間に臨時特急「はくば」を新たに運行。白馬―南小谷間に接続列車をあわせて走らせる予定だ。

 あずさの利便性向上をJR東日本に求めていた松本市の臥雲義尚市長は「松本にとって、あずさは重要な存在。今回の改正を前向きに受け止めている」と話している。

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