陸自訓練中に砲弾１発が場外に出た可能性、６２０人態勢で捜索…滋賀の饗庭野演習場

　陸上自衛隊中部方面総監部（兵庫県伊丹市）は４日、滋賀県高島市の饗庭野（あいばの）演習場で３日の訓練中に発射した砲弾１発が場外に出た可能性があると発表した。約６２０人態勢で捜索している。

　発表では、砲弾は「１５５ミリりゅう弾」で、中部方面特科連隊第３大隊（岡山県・日本原駐屯地）が３日の演習中に演習場の西側に向けて発射した１８５発のうちの１発。同日午後３時頃、同りゅう弾砲の装薬を点検したところ１個足りず、火薬を多く装填（そうてん）して発射した１発が想定の射程よりも飛び、陸自が借り上げている場外の山地に着弾した可能性もあるとしている。

　高島市によると、３日のうちに陸自から連絡があり、今のところ被害の報告などは入っていないという。