阪神元監督の吉田義男さん死去、９１歳…華麗な守備で「牛若丸」の異名・８５年に球団初の日本一

吉田義男さん（昨年４月、兵庫県西宮市で）＝大塚直樹撮影

　プロ野球の阪神タイガースで遊撃手として活躍し、監督としても１９８５年に球団初の日本一を成し遂げた吉田義男（よしだ・よしお）さんが３日、脳梗塞（こうそく）で亡くなった。９１歳だった。

　京都市出身。京都・山城高から立命館大を経て、５３年に阪神入団。小柄ながら軽快、華麗なグラブさばきで１年目からレギュラーとなり、「牛若丸」の異名をとった。現役１７年間で２００７試合に出場し、ベストナイン９度、盗塁王２度を獲得した。

　阪神の監督も７５年から９８年の間に３度、計８シーズン務め、８５年には２１年ぶりのセントラル・リーグ優勝を果たし、日本シリーズでも西武ライオンズを破って球団初の日本一へ導いた。現役時代の背番号「２３」は、８７年に永久欠番になった。

　海外への野球普及にも尽力し、フランスに渡って９０年から代表チームの監督として指導にあたった。９２年に野球殿堂入りした。