東海第二原発、「要」の中央制御室で火災…３０分後に鎮火確認・放射性物質の漏えいなし

日本原子力発電・東海第二原子力発電所（手前）

　日本原子力発電は４日、東海第二原子力発電所（茨城県東海村）の中央制御室で火災が発生したと発表した。けが人はなく、周辺地域に放射性物質の漏えいなどの影響もなかった。

　発表によると、同日午後１時５５分頃、放射線管理区域の外にある中央制御室の制御盤付近で火や煙が上がっているのを同社の社員が発見し、消火器で初期消火を行った。通報で駆けつけた消防隊員が約３０分後に鎮火を確認した。この日は原子炉内の中性子の量や分布などを測定する装置の弁の作動試験を行っていたという。制御盤には焦げ跡が見つかっている。

　同発電所の金居田秀二副所長は「中央制御室は原子力発電所の要。原因究明と再発防止対策をしっかりと進める」としている。