水原一平被告、あす量刑言い渡し…大谷翔平選手から２６億円だまし取った罪に「少しの慈悲を」

　【ロサンゼルス＝後藤香代、帯津智昭】米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手（３０）の預金口座から約１７００万ドル（約２６億円）をだまし取ったとして銀行詐欺罪などに問われた元通訳、水原一平被告（４０）に対する量刑言い渡しが６日（日本時間７日）、米カリフォルニア州の連邦地裁で行われる。ギャンブル依存症や生活困窮に関する被告の主張が認められるかが焦点となる。

　水原被告は罪を認めているが、検察側との主張には隔たりもある。検察側が禁錮４年９月を求刑したのに対し、被告側は「少しの慈悲をいただけないか」と１年６月への減軽を求めた。

　被告側は１月に地裁に提出した意見書で「１８歳の頃からギャンブル依存症と闘い、多額の負債を抱えて症状が悪化した。勝って大谷選手に全額返済するつもりだった」と強調した。

　これに対し、検察側は「長年にわたる依存症の証拠はない」と指摘し、被告が勝ち分を自分の口座に入金させていたことから、「大谷選手に返済する意思はなかった」と断じた。

　検察側と被告側は、量刑が禁錮４年９月～５年１１月の範囲内なら控訴しない方針で合意している。地裁が合意を下回る量刑を下すか判断が注目される。