米ディズニーが３四半期連続の最終黒字、「モアナ２」ヒットが寄与

米ウォルト・ディズニー社のロゴ＝ロイター

　【ニューヨーク＝小林泰裕】米娯楽大手ウォルト・ディズニーが５日発表した２０２４年１０～１２月期決算は、売上高が前年同期比５％増の２４６億９０００万ドル（約３・８兆円）、最終利益は３４％増の２５億５４００万ドルだった。２４年１１月に公開された映画「モアナと伝説の海２」のヒットにより、３四半期連続の最終黒字となった。

　映画事業を含むエンターテインメント部門の売上高が９％増の約１０９億、営業利益が９５％増の約１７億ドルとなり、業績を先導した。「モアナ２」の興行収入は約１０億ドルに達し、２４年の世界興行収入ランキングで３位のヒット作となった。

　２４年の同ランキングは、１位が「インサイド・ヘッド２」（約１７億ドル）、２位が「デッドプール＆ウルヴァリン」（約１３億ドル）で、１～３位をディズニー傘下のスタジオが制作した映画が占めた。

　動画配信サービス「Ｄｉｓｎｅｙ＋（ディズニープラス）」を含む動画配信部門の売上高は９％増の約６１億ドルだった。２４年１２月末のディズニープラスの有料会員数は１億２４６０万人となり、９月末から１％減った。２４年１０月に実施した月額料金の値上げが影響したとみられる。