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「追加関税」の中国、WTO協定違反としてアメリカ提訴へ…「差別的かつ保護主義的だ」

読売新聞 / 2025年2月6日 11時0分

米国と中国の国旗=AP

 【ロンドン=中西梓】世界貿易機関(WTO)は5日、米国のトランプ政権が中国からの輸入品に追加関税を発動したことに対し、中国がWTO協定違反として提訴の手続きを始めたと発表した。中国は提訴の前提となる2国間協議を要請しており、協議が決裂すれば正式に提訴する。

 トランプ政権は4日、合成麻薬フェンタニルの米国への流入が続いているとして中国からの輸入品に10%の追加関税を課した。中国は対抗措置として、液化天然ガス(LNG)などを対象に最大15%の追加関税を導入すると発表、応酬が強まっている。

 WTOに提出された書類によると、中国は米国が合成麻薬問題への対応を理由に追加関税を課したことについて「根拠のない虚偽の申し立てに基づいている」と主張。「WTO協定違反であるだけでなく、差別的かつ保護主義的だ」として是正を求めている。

 WTOの紛争解決手続きでは、2国間協議で解決に至らなければ、1審にあたる紛争処理小委員会(パネル)が設置される。1審の裁決に不服の場合、最終審の上級委員会に上訴することができるが、上級委は第1次トランプ政権から米国が委員の選任を拒否しており、機能不全状態にある。

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