中高一貫の進学校で不登校だった男子、「スキーでインターハイ」目標に奮起…7日開幕の総体で「壁」挑む
読売新聞 / 2025年2月6日 16時2分
7日に北海道で開幕する全国高校総体(インターハイ=全国高体連など主催、読売新聞社共催)スキー大会のアルペン競技に、逆境を乗り越えて挑む選手がいる。福岡県立嘉穂高校(飯塚市)2年の末武快斗選手(17)は不登校を経験したが、高校総体出場を目標に奮起し、「スキーがあったからここまでやってこられた。期待してくれる人のことを思って滑りたい」と決意する。(西部社会部 田中浩司)
末武選手が通う嘉穂高は中高一貫の進学校。中学受験で入学後、居場所を見失い、中学3年の3学期頃から登校できなくなった。高校1年の夏、母・良子さん(43)が今後の学校生活を心配して聞くと、「インターハイに出たい」と胸の内を語り、その後は少しずつ学校へ通えるようになった。
小学生の時、自宅近くの人工芝スキー場で開かれた体験教室の参加をきっかけに競技を始めた。全国中学校体育大会に2度出場するなど、県内ではトップ級の選手だった。
強豪に歯が立たなかった悔しさを晴らし、厳しい環境で一緒に練習してきた九州のスキー仲間と再会したい――。高校にスキー部はないが、その思いを実現するため、登校を続けて練習に打ち込んだ。勉強ができる同級生に劣等感を抱いていたものの、校内でスキー大会の表彰を受けると多くの人から称賛され、自分が目指すべき場所が見つかった。
雪山のスキー場が少ない九州で、オールシーズン利用可能な国内最大級の人工芝スキー場は貴重な練習施設だったが、2023年11月に大規模な停電後、照明やリフトが使えなくなり休止となった。それでも筋力トレーニングに励み、休日には良子さんが運転する車で片道2時間以上かかる大分県のスキー場へ通った。昨年12月には九州大スキー部の北海道合宿に同行して技術を磨いた。
高校総体で100位以内に入れば上出来とされる九州勢。初出場した昨年は男子回転で112位だった。今大会はその「壁」を破るつもりだ。来年は大学受験のため、高校総体は今年が最後となる。「いろんな経験をして考え方が変わった。失敗してもいい。最後まで攻めてやりきる」と意気込む。
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